自律神経失調症と心身症は違う
大阪市淀川区塚本のおおいし治療院の大石です。
心が影響していく病気の中で自律神経失調が挙げられますが、心身症はよく知らないという方が多いようです。
日本心身医学学会から引用
心身症は身体疾患の中で、その発症や経過に心理的・社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機械的障害が認められる病態をいう。
ただし神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除くと定義されています。
自律神経失調症と心身症の違い
自律神経失調症
- 多数の器官に症状が現れる
- 明らかな身体疾患はなく、症状は不安定で消えたり現れたりする
- 心因のほか、生活習慣の乱れ、体質などが影響する
心身症
- 特定の器官に症状が集中する
- 明らかな身体疾患がある
- 心因がなく体質や生活習慣の乱れによるものは心身症ではない。またストレスなどの心理社会的問題があっても身体疾患の経過と無関係なら心身症ではない
特定の器官に症状が集中するのが心身症で自律神経失調症はいろんなところに不定愁訴が出ます。
明らかな身体疾患が出るのが心身症で自律神経失調症は主な身体疾患がないのが特徴です。
また心身症の代表的疾患が胃・十二指腸潰瘍が挙げられますが、心因性のものは心身症で暴飲暴食を繰り返して胃潰瘍になった場合は生活習慣による胃潰瘍なので心身症と分ける必要があります。
暴飲暴食もストレスからくる場合が多いですが、ストレス発散の手段として暴飲暴食を繰り返す。
暴飲暴食という生活習慣からくる胃潰瘍。
ストレス発散を上手にできない場合が内にストレスが溜まって心因性による胃潰瘍になるものと考えます。
また成人してからの気管支喘息などで発症がアレルギーや感染だけでは説明困難な場合は、心身症であると考えられます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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