大阪市淀川区塚本のおおいし治療院の大石です。
発病に心のトラブルがかかわっていることから、自律神経失調症はうつ病や神経症などの精神障害の一部だと勘違いしている方が多いです。
うつ病や神経症の中には全身倦怠感、めまいなど検査で疾患名の診断ができない身体症状を伴うことがあり、病院で適切な診断をしないケースも少なくありません。
まずは自律神経失調症と類似している精神障害について考えてみたいと思います。
精神障害の種類
精神病
機能障害のほか、脳細胞やドーパミンなどの脳内物質の障害や障害によって起こる重い精神障害
- 統合失調症
- 妄想性障害
気分障害
脳内の神経伝達物質のアンバランスなどで気分に異常をきたす
- うつ病
- 躁うつ病
神経症(ノイローゼ)
心因や脳内の神経伝達物質のアンバランスによって起こる心身の機能障害
- 不安神経症
- 強迫神経症
- 心気神経症
- 抑うつ神経症
- 恐怖症
- ヒステリー
うつ病は、憂うつ感や興味の半減、焦燥などの精神症状とともに食欲の低下、頭痛、疲労感などの身体症状も多く現れる病気です。
近年では身体症状の方が強く現れる「仮面うつ病」も増えています。
神経症には漫然として不安にとらわれる「不安神経症」、一日に何度も手を洗わないと気がすまないといった「強迫神経症」、自分は重病だと思い込む「心気神経症」などがあります。
自律神経失調症と判断されたものの一部は、これらの精神疾患であることが明らかになることも多いのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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