肩こり 肩鎖関節亜脱臼の整体

大阪市淀川区塚本のおおいし治療院の大石です。

肩こりから上腕の痛み、しびれを伴った方を整体しました。
手をついてから転倒したとのことです。

整形外科で診察してもらって、骨には異常がなく五十肩では?と診察されました。
上腕二頭筋と上腕三頭筋の周辺を動かせば、痛みが走るとのことです。
どちらかというと上腕二頭筋の痛みがメインです。

上腕二頭筋

頚椎の6番~7番が固定されているので、頚椎を矯正。
周囲の神経叢も解除。
改めて腕を動かしてもらうとやはり、上腕に違和感があるという。

上腕を挙げるときに鎖骨が上方へ異常にズレるのを感じました。
肩鎖関節の亜脱臼です。
もしくは烏口鎖骨靭帯が正常なら肩鎖関節の捻挫かもしれません。
鎖骨が普通以上にズレているお陰で、上腕二頭筋と上腕三頭筋に痛みとしびれ感が出てくるようでした。

肩鎖関節亜脱臼

肩鎖関節周辺図

肩鎖関節亜脱臼の通常の痛みは肩鎖関節周囲の痛みがメインですが、この方は40日程度経っているので、肩関節周辺の痛みじたいは感じなくなっています。
少し押すと痛みを感じる程度です。鎖骨を丁寧に何度も整体しましたが、しばらく無理に動かさず三角巾などをはめながら様子をみた方がいいとアドバイスしました。

固くなって動かない関節に遊びを付ける程度に矯正するのは整体が得意なのですが、ズレる範囲が大きいのを整体で戻そうと思えば戻せるのですが、固定をしてしばらく安静にしてもらうことが大切です。

時間がかかる場合は鎖骨周辺を固定する処置を整形外科でしてもらった方がよいでしょう。

患者さんいわく、「整形外科や整骨院で何度も診てもらったんですけどね?」
姿勢が悪いとか?五十肩だからしばらく治らないと言われたので、診察してもらう気はないようです。

上図のように完全断裂ではなく、部分断裂のような感じだと思ったので、病院にいかずに安静にしながら、快方に向かったようです。
病態を知るというのは大切なことです。
ほっておくとどんどん症状が悪化して、怪我を誘発してしまうかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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