低周波音症候群 封印したトラウマ

大阪市淀川区塚本のおおいし治療院の大石です。

年末年始は楽しく過ごした日々でしたが、正月明けると突然、娘の出産時に自分の意識がなくなるシーンばかり不思議と何度も思い出すそうです。

低周波音症候群 光と影

息子さんも明るさを取り戻し、亡くなった娘の命日の時も気持ちも安定するようになったそうです。

脳の海馬にトラウマとしての過去の記憶が眠っています。
年末に一段落して、今度は彼女が封印していた氷山の一角が崩れてくるかのような感じでした。

嫌な記憶を吐き出して、整理してもらう為に聞き役に徹しました。
身内にも親友にも決して語られることのない感情を内に秘めていたのです。

皆さんもトラウマに苦しんでいる人が近くにいるのなら、否定せず、理解してあげるだけでも、相手は救われる可能性があります。
対処法がわからなくても内に秘めた苦しい思いを解き放つには聞いてあげることをしてあげてください。

このトラウマの告白は氷山が全て溶けるまで続くでしょう。
何通かの内の1つのメールを抜粋してみました。
皆様にもトラウマ解消の理解を促したく、彼女の許可をいただいて掲載しています。

T.Kさんのメール

娘は私の腕の中で呼吸器をはずされ、私に抱かれたまま息を引き取りました。
腕の中の実咲は色んな機械やチューブや呼吸器を外されスヤスヤ眠る、ごく普通のそれは可愛い可愛い赤ちゃんでした。
11日過ぎて、やっとやっとやっと 思い切り抱きしめる事が、頬ずりする事が出来ました。
11日間私はずっと奇跡を信じていました。
その想いだけで自分をなんとか保っていました。
呼吸器を外したら以外と自発呼吸が出るんじゃないかと思っていました。
神様どうかお願いです。
このまま 娘の体が温かいまま時間を止めて下さい。
今までの事は全て夢で この子を家に連れて帰って、普通の幸せな生活をさせて下さい。
どうか息を吹き返して下さい!!
私ならどんな罰でも受けます。
一心不乱に祈りしました。
どれくらいたったのか。「ご臨終です」の言葉。
ご臨終?この子は数日前に生を受けたばっかりなのに!
ほんの2週間前まで、お腹で元気いっぱい動いていたのに!
そんな事、あるわけない!あっていいわけない。
地下の霊安室の驚くほど小さな棺。なんて残酷…
看護士さんたちがみんな泣いている。
私は1滴も涙が出ない。
何が起きたか少しもわからない。
だから「娘が大変お世話になりました」淡々と他人事みたいに挨拶する私。
ずっと夢の中。
私これからどうやって生きていくの…
いや、直ぐに追いかけないと!
あの子1人で逝かしたら迷子になる。だってまだ生後たった数日の赤ちゃんなんだから!
呼吸器はいつ外すのか?
死亡解剖はどうするか?
棺に入れる時の洋服は?
葬儀会社の車で帰りますか?
次々質問される。
止めてっ!!
生まれたばっかりなのに!!
車で家に連れて帰る。
見慣れた景色が全く知らない場所に見える。
現実感はこれっぽっちもない。
ただ確実に抱いている娘の体は冷たく 固く、真っ白になっていく…
怖い・怖い・怖い。
自分の死と直面した時と比べものにならない恐怖。
自分が殺した恐怖と。
本当に死んでしまった恐怖と。
私だけが残された恐怖と。
もう二度と会えなくなる恐怖。
私はあまりの恐怖で頭がおかしくなりそうでした。
メールしていても体が震える。苦しくて胸をかきむしりたくなる。
今でも手にありありと残る、娘の冷たくて固い体の感触。
14年も前なのに。
なんて…なんて重くて苦しい十字架。
こんなのずっと1人で背負えるわけがなかった。
自分の中だけで抱え込めるような感情じゃなかった。
先生がいてくれてほんとに良かった。
話を聞いてあげると言ってくれてほんとに良かった。
ずっと怖すぎて発狂しそうで今まで一瞬たりとも思い出さないようにしていた場面。
聞いて下さって本当にありがとうございます。

その後のメール

氷山があとどれくらいあるのか自分でもよくわかりませんが、飛行機と車の音がメールの度に確実に小さくなっていて、あと一息と言う所まで来ています。
もう家にいても飛行機音をごまかす為の音楽やテレビは全く必要なくなっています。
ほんとに信じられません。

長いトンネルの先の光がどんどんおっきくなってきて、なんか少しドキドキです(笑)
無事 トンネル脱出できるまで どうぞ宜しくお願いしますね!

去年まで散々苦しんだ低周波音(換気扇、クーラー、室外機、冷蔵庫…)など全て解消されているそうです。
リハビリ期間に入ったと思われます。

残りの氷山=封印されたトラウマの解消→飛行機、車の低周波音解消

何故、彼女は低周波音症候群にかかったのでしょうか?

誰にも理解してもらえない苦しみ、死ぬほど悲しく、悔しくやりきれない思いがあったからです。
普通の人には聴こえない音、低周波音を呼び込んだと思われます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

[関連記事]

低周波音症候群について